Detailed Explanation
戸定邸の敷地内で作陶された作品を、徳川昭武は「戸定焼」と称した。本作は箱書きにその旨記載があるが、高台の内側となる茶碗底部の書入れには「明治二十九年十二月於静岡造」とある。 作陶は徳川昭武によるものと推定され、箱書きによって文字を書き入れたのが徳川慶喜であるとわかる。全体に褐色の釉薬がかけられ、貫入が見られる。 口~腰までがほぼ垂直に、腰~高台脇まではほぼ水平に造形され、見込みは円筒形に近い。
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