1867年のパリ万博に派遣された将軍名代・徳川昭武が渡欧時に持参、着用した陣笠。 徳川昭武のこの陣笠は、ほぼ円形で木製黒漆塗り、表面には徳川家の家紋である三葉葵紋が大小14個、金箔を...
初代スイス特命全権公使エメ・アンベールから徳川昭武に贈られた懐中時計。 文字盤が竜頭に対して90度(3時の方向に)ずれているハンターケース型である。 時計表面は金メッキで非常に細かい...
徳川昭武所用の陣羽織。1867年の渡欧時に持参、着用した。ベルギー国王の招待で見学した軍事調練での着用記録がある。 表地に緋色の羅紗(厚手の毛織物で、織り目が細かく表面を毛羽立たせた...
徳川昭武がヨーロッパで入手したと推察される。 やや顔を仰向けながらうつ伏せに寝る雄の獅子が表現されている。 この獅子の主題は、イタリアの彫刻家A.カノーヴァ作の《ローマ教皇クレメンス...
原題はVAINQUEUR!!!で、戦いや競技における勝者を表す。主題の成人男性と馬、男性の軽装、右腕に架けた月桂樹の冠などから推測するに、競馬の勝利騎手であると考えられる。本作は、駐...
2つで1対となるこの椅子は、陶器製であると考えられる。全体は円筒形に近く、座面は円盤状で、首にあたる部分がやや細いが肩は張らずに胴へ続き、脚部は座面と同幅程度に広がって安定性を高めて...
全体は円筒形を基本にしつつも、装飾による膨らみが大きい。菊花が浮彫で施された座面は、円盤状だが中央に向かってやや高く膨らみ、中央には円形の穴をあけてある。 座面下の首から張り出した肩...
この椅子は、丸みを帯びた角柱型である。高浮彫の技法で紐がけされた文箱のような箱を表現しており、座面にも紐と図柄が表されている。側面全面に葵紋をはじめとした数種類の家紋が配され、側面に...
戸定邸の敷地内で作陶された作品を、徳川昭武は「戸定焼」と称した。本作は箱書きにその旨記載があるが、高台の内側となる茶碗底部の書入れには「明治二十九年十二月於静岡造」とある。 作陶は徳...
薩摩切子に分類される本品は、透明な厚手のガラス素地に藍色の色ガラスを層状に厚く被せて、装飾カットを施している。 カットの種類は、ホブネイル文と、矢来(やらい)に魚々(ななこ)子文(ス...
天板と側面4面が貴石を使用したモザイクになっている。黒褐色の石板に、色彩が明瞭な石片を嵌めこんだモザイクである。フレーム(枠)と脚部は木製で、正面に鍵穴がある。 主題は下記...
大型の陶製の鉢で、直径が66cmある。縁は厚手で褐色の地に濃緑の釉薬が部分的に塗布されている。 2匹の蟹と牡丹が互い違いに90度の位置に配されており、2匹の蟹は高浮彫という技法で立体...
群青色のなめらかな瑠璃釉の地に、白で鶴丸文(円形に翼を広げた鶴)と、その左右に細く雲唐草の模様をあしらった装飾パターンを貼り付けている。見込みは深さがあり、三本脚で、縁は平たく水平方...
群青色のなめらかな瑠璃釉の地に、白でふくら雀文(円形に翼を広げた雀)と竹、竹の葉の装飾パターンを貼り付けている。太い竹の茎は縁まで伸ばしてある。見込みは深さがあり、三本脚で、縁は平た...
群青色のなめらかな瑠璃釉の地に、白で飛翔する鶴と亀甲文を装飾パターンで貼り付けている。見込みは深さがあり、三本脚で、縁は平たく水平方向に張っており、野菊、竹の葉などの装飾が白で張り付...
群青色のなめらかな瑠璃釉の地に、白の唐獅子と牡丹の装飾パターンを大きく貼り付けている。見込みは浅く、やや厚手で、脚部はしっかりした造りになっている。徳川昭武の生母・徳川秋庭(しゅうて...
戸定歴史館が所蔵する植木鉢の中で最も大型の品である。群青色のなめらかな瑠璃釉の地に、胴には白で飛翔する鶴と波濤が立体的に、肩には縦縞が平面的に装飾パターンとして貼り付けられている。見...