詳細解説
この椅子は、丸みを帯びた角柱型である。高浮彫の技法で紐がけされた文箱のような箱を表現しており、座面にも紐と図柄が表されている。側面全面に葵紋をはじめとした数種類の家紋が配され、側面には紐の起点となる環、天板で結ばれた紐の房などが写実的に表現されている。 全体に青磁釉がかけられ、やや角張った部分に茶褐色の色ムラが認められる。脚には釉薬がかかっておらず、素焼きの質感が認められる。
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