009-0047

仏伝浮彫「四天王奉鉢」

Detailed Explanation

 このレリーフは仏伝の次のような物語の一場面を描いている。
「仏陀は菩提樹の下で悟りに達してから何も食べずに瞑想していた。そこに通りかかった二人の商人が食べ物を差し出したが受け取る容器がない。このとき四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)がそれぞれ鉢を提供した。仏陀がこの四つの鉢を重ねたところ一つの鉢になった。仏陀は二商人を祝福し、彼らは最初の在家信者になった。」
中央に4つの鉢を合わせて持った仏陀の坐像。
仏陀の左右で鉢を持っているのが四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)で、4人ともターバン冠飾をつけ、ドーティーをまとい、天衣をつける。
四天王は同様の姿をしているので区別はできない。
仏陀の背後では神々の合掌が表されている。

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